
● アンチグラビティ 昏睡状態の脳内での出来事
◆ アンチグラビティ 予告編 動画
● アンチグラビティ のあらすじ
事故に遭った男が目を覚ますと、異様な世界が広がっていた。
あらゆる建物や地面が、重力を無視して浮遊している。
記憶も失っており呆然としていると、突如得体の知れない黒い怪物が襲い掛かって来る。
間一髪で何者かに助けられた男は、ヤンという男が率いる彼らの住処に案内される。
そこで男は、いまいる世界が「昏睡状態の人間たちが暮らす脳内の世界」だと知らされる。
男と同じく彼らもまた、現実世界では昏睡状態にあるという。
この世界を抜け出すには昏睡状態から目覚めるしかない。
さらに、“死に神(リーパー)”と呼ばれる怪物が彼らを襲う。
いつか目覚める事を信じて、永遠に近い時間をリーパーと戦い続けなければならなかった。
一方ヤンは、この世界にリーパーのいない島があると信じていた。
そして、男がその場所を知っているというが―。
● アンチグラビティ のストーリー
男は眠りから目覚めると、奇妙な違和感を覚える。
床や天井に黒カビのようなものが濃く蔓延っている。
それを見つめていると素早く消えていくのだ。
部屋を出てみると他の住人がいた。
だが半分透けているのだ。外に出ても同じで行きかう人たちもいろいろと透けている。
そして周りは建物も地面も重力を無視して浮遊している異様な世界だった。
その時、正体不明の黒い怪物に襲われてしまった。
間一髪のところを謎の武装グループに助けられる。
そのあと彼らの住処に連れていかれるのだ。そこにはたくさんの仲間がいた。
リーダーはヤンという男だ。
そこで男はここが昏睡状態の人々が暮らす脳内の世界で、時間の進み方は現実世界の100倍遅く、昏睡状態から目覚めるまで抜け出せないことを知らされる。
また脳死状態で生命維持装置で活かされている人間によって生み出された黒い怪物「リーパー」と戦いながら、彼らはヤンがどこかにあると信じている、リーパーのいない「島」に行くことを夢見ていた。
記憶を失っていた男は自分が建築家であることを思い出す。
みんなは男のことを”建築家”と呼ぶようになる。
そんなある時、グループは古い潜水艦から魚雷を運び出そうとしていた。
だが運悪く一人の男が魚雷を抱えた時チェーンがはずれ落下し始めたのだ。
咄嗟に建築家は鉄骨製の滑り台のようなものを出現させ魚雷を滑らせて事なきを得るのだ。
建築家は頭の中で想像し設計した建造物をどんなものでもそこに具現化してしまう特殊な能力を持っていたのだ。
ヤンはリーパーのいない「島」を作れるかと建築家に問う。
建築家は出来ると答える。
ヤンは言う。
「今いる所もいずれリーパーに嗅ぎつかれ襲ってくるだろう、明日出発し、島を造れるところを探す」。
翌日、ヤンは人々を連れて旅立つ。
ここから先は次章のネタバレ感想に記します。
● アンチグラビティ のネタバレ感想
主な登場人物の名前と特徴です。
建築家: 主人公
ヤン: グループのリーダー。
フライ: 治癒能力を持つ女性。
ファントム: 高い戦闘能力を持つ隊長。
アストロノマ: 地図読みの青年。
スピリット: リーパーを感知する能力を持つ女性。
出発した一行だが、しばらくするとスピリットがリーパーを感知したのです。
かなりの人数なので逃げきれないと判断した。
ヤンからこの一行のリーダーに任命されたアストロノマはこの後の行動をファントムに問う。
ファントムが言う。
「隊員が手分けして新しいルートを探し、ここに戻ってから再出発」。
新ルート探しの隊員以外の一行はその場に残ります。
そんな時、たくさんのリーパーが現れ隊員や一行の人々が襲われるのです。
だがその時、建築家は突然現実世界に引き戻され、昏睡状態から目覚めるのです。
そして彼はすべてを思い出すのです。
建築家はその斬新なアイデアが全く評価されずにいたが、ある日、世間から問題視されている宗教団体「永遠の生命」の教祖から仕事を依頼される。
恋人の不安を押し切り建築家は宗教団体に赴く。
恋人を外で待たせ、彼は一人で教祖に会う。
教祖は建築家を建物内を案内し、一つの病室に入った。
そこはたくさんの患者が意識の無い状態で寝かされている。
教祖が言う。
「深い昏睡状態に陥った者は、他のものが知ることのない世界にアクセスできる」
「より良い世界だ」。
そして突然彼の手下が建築家を昏睡状態にしようと注射器を構え襲ってきたのだ。
間一髪逃れた彼は、建物から脱出する。
そこへ外で待っていた恋人が車で救出しに来た。
車で逃げ出す二人だが、途中で大型トラックと衝突し、意識を失ってしまう。
そして二人とも捕らえられ昏睡状態にされたのです。
恋人はグループのメンバーのフライだったのだ。
建築家は再び夢の世界に戻り仲間たちに真実を告げるのです。
だがそこへヤンが現れ現実世界で昏睡状態である彼らの人工呼吸器を止めたので、死ぬのは時間の問題だと告げる。
その言葉通り、仲間は次々と消えていく。
建築家とフライは何とか夢の世界から脱出しようと、現実世界で眠っている場所を夢の中で探す。
現実世界と夢の中とで建物の様相が違っているため、建築家は戸惑うのです。
おぼろげな記憶をたどり「裏口」を見つけ出す。
だがそこへヤンが現れ建築家は殺されそうになる。
間一髪のところへ脳死によってリーパーとなってしまった隊長のファントムが現れヤンを倒す。
建築家は現実世界のベッドで目覚める。
そして隣のベッドの恋人を昏睡から目覚めさせる。
彼とフライは現実世界に生還できたのだ。
一方教祖は脳死状態となっていた。
(終)
この映画のビジュアルが素晴らしいですね。
見たことのない建造物。白やブルーを基調にした映像。
引力を無視した道路や建物の配置。
昏睡状態に陥った人々の記憶の集合体が創り出す夢の中の世界。
脳死状態の人が生み出す魔物。
面白い映画です。
◎ この記事に関連する言葉
ロシア // 重力 // 昏睡 // 脳内 // 現実世界 // 浮遊 // 武装グループ // 脳死 // 生命維持装置 // 建築家 // 潜水艦 // 魚雷 // 建築物 // 自然治癒力 // 宗教 // 宗教団体 // 注射器 // 意識 // 夢 // 教祖 // 設計 // 実験 // 被験者 // 物理学 //
● 私の評価
3.5 out of 5.0 stars
● 作品情報
✅ タイトル
✔ アンチグラビティ
✅ 製作年
✔ 2019年
✅ 収録時間
✔ 111分
✅ ジャンル
✔ SFアクション
✅ 制作国
✔ ロシア
✅ 音声仕様
✔ ロシア語 / 日本語
□ 監督
・ ニキータ・アルグノフ
● キャスト
建築家: リナル・ムハメトフ
フライ: ルボフ・アクショノーヴァ
治癒能力を持つ女性。
ファントム: アントン・パンプーシュニー
高い戦闘能力を持つ隊長。
アストロノマ: ミロシュ・ビコヴィッチ
地図読みの青年。
ヤン: コンスタンチン・ラヴロネンコ
グループのリーダー。
スピリット: ポリーナ・クジミンスカヤ
リーパーを感知する能力を持つ女性。
ノーム: ロスチスラフ・ガルビス