
● アイス・ロード 80cmの氷、30トンの大型トラック
◆ アイス・ロード 予告編 動画
● アイス・ロード のあらすじ
カナダのダイヤモンド鉱山で爆発事故が発生。
26名の作業員が生き埋めになってしまう。
密閉された坑内の酸素が切れるまであと30時間。
彼らを助け出す為の機材を運ぶために3台の大型トラックが用意された。
その運転にドライバーが3人集められる。
3台のトラックにそれぞれ同じ救出機材を乗せ重量30トン、1台でも現場に到着すれば26人を助けられるのです。
通常の山道を選んでは時間が足りない。
最短距離を選ぶことになった。
それは湖面に80センチの氷が張った「アイス・ロード」を通り抜けること。
スピードが速すぎれば衝撃で、遅すぎれば重量で、氷が割れて水に沈んでしまう。
非常に困難な計画なのです。
3台のトラックのドライバーたちは命を懸け、26名の作業員救出のため目的地を目指します。
● アイス・ロード のストーリー
カナダ北部マニトバ州のカトカ鉱山でガス爆発が起き、26人の鉱山労働者が閉じ込められる崩落事故が発生した。
救助のため、坑内の酸素が枯渇する30時間以内にアメリカの施設から岩盤に穴を穿つ「抗口装置」(ウェルヘッド)を運ぶ必要が生じる。
30時間以内という制約を可能にするにはウィニペグ湖を走る通称「アイス・ロード」を通過する必要があるのです。
だが4月に入り氷も緩み厚さ80センチの上を30トンの大型トラックで走破するのは非常に危険な任務だ。
過去には何人もの犠牲者が出ているのです。
鉱山の運営会社カトカ社から依頼の打診を受けたトラック運送屋のジム・ゴールデンロッド。
彼は鉱山の作業員やその家族とは親しい。
そう言ってこの難しい仕事を引き受ける。
大型トラックのベテラン運転手マイクには腕の良い整備士の弟ガーティがいる。
ガーティはイラク戦争に従軍しPTSDによる失語症を患っているのです。
気性の荒いマイクはガーティをバカにする者を殴り倒す暴力沙汰を起こし今日も又解雇されてしまうのです。
そんな時、マイクはジム・ゴールデンロッドによる募集広告を見て弟と共に応募します。
成功報酬でケンワースの大型トラックを手に入れ、個人事業主になると決意するのです。
又、アメリカ先住民で白人嫌いだが腕の立つ女性トラック運転手タントゥー。
彼女も元上司のジムに声を掛けられ、閉じ込められた鉱山労働者の中に兄コディがいることも知り参加を決めます。
ジムは3台のケンワース大型トラックを用意する。
それぞれのトラックに同じウェルヘッドを載せ1台でも鉱山に到着すればこの任務は成功なのです。
それほど危険な仕事です。
成功報酬は20万ドル。
それをジム、タントゥー、マイク、ガーティの4人で分けるのです。
万が一、1人でも欠けると残りの人数で山分けという条件です。
トラック3台の内、黄色のトラックにはジムが1人で乗ります。
赤色にはマイクとガーティ、黒色にはタントゥー。
ただタントゥーのトラックにはカトカ社からの依頼によりカトカ保険会社のトム・バルネイが同乗することになった。
いよいよ出発です。
走行中にジムが無線で後の2台に指示を出します。
「車間距離は60メートル、先頭は数時間ごとに交代」。
いよいよウィニペグ湖のアイス・ロードに侵入します。
順調に走り続けて翌日は快晴だ。あまりうれしくないのです。
気温が上がり氷が溶け出すのだ。
ジムが無線でマイクに問いかけます。
「ケンワースはどうだ?」
マイクは答えます。
「やっぱり最高だ、俺たちも買いたいよ」ジムが問います。
ジムが問いかけます。
「名前は何にする?」
マイクは何にするかガーティに聞きます。
「トラック、トラック、トラック」。
順調に思えた走行から一転。
一番後ろのジムのトラックがエンジン故障で立ち往生してしまう。
三台を繋いでけん引することにし、その作業中氷が割れてジムのトラックが水没していく。
ロープに巻き込まれたジムも一緒に水中へ。
氷の割れが広がり始めるのです。
このままでは残り2台も水没します。
マイクとタントゥーはそれぞれのトラックに急いで戻り出発させます。
2台はけん引ロープでつないだまま。外す間がなかったのです。
走行するトラックの後を氷の割れが追いかけてきます。
前のトラックのマイクとガーティ、後ろのトラックのタントゥーとトム。
それぞれがドアを開けステップに立ち、トラックを走らせている。
これは万が一、トラックが沈むときに飛び降りる為なのです。
しばらく走ると前方はシャーベット状になっています。
そこを走るときマイクは突然トラックを大きく蛇行させ始めます。
2台のトラックは繋がれたまま大きく蛇行しながら走り、2台とも横転します。
追ってきた氷の割れが目の前まで迫ってきます。
神に祈るタントゥー。割れが目前で止まります。
タイヤだけに掛かっていた30トンの重量が横転したことで接地面が増え重量が分散されたのです。
2台のトラックを引き起こす用意をしているときトムがタントゥーがエンジンに細工した可能性があるとマイクに言った。
それを本人に質しているとタントゥーは銃を向けてきたのです。
後ろからガーティが銃を奪い取りタントゥーは縛られて、黒色トラックの助手席に載せられる。
マイクとガーティが赤色トラックの貨物室で貨物の状態をチェックしているとトムがいきなり貨物室の扉を閉じてしまった。
トムはマイク達のトラックの下にダイナマイトを仕掛け導火線に火をつける。
そのまま黒色トラックを運転し、去っていきます。
ここから先は次章のネタバレへ。
● アイス・ロード のネタバレ感想
マイクとガーティは貨物室内からかろうじて脱出できたが、ダイナマイトがもう少しで爆発しそうなのを見つけ慌てて遠くへ放り投げ、そこで爆発した。
間一髪で助かりました。
運転席を調べたマイクは銃も荷物も工具も持ち去られたことを知る。
その時トラックの前輪の氷が割れ水中に沈みかけます。
必死に引き上げる二人だがその時、貨物車が水没してしまうのです。
マイクは重大なことに気付きます。
それはこの輸送計画の失敗を願っている一味がいるということに。
ジムのトラックのエンジンに細工したのはトムであり、タントゥーは無実であり、鉱山で閉じ込められている兄コディを必死に助けたいのだと。
マイク達はトムを追いかけます。
トムは最後の仕上げとして事故に見せかけてタントゥーをトラックごと崖に落とそうとする。
これで3台目のトラックも鉱山に着かなくなるのです。
だが間一髪のところでスキを突きタントゥーはトムをトラックから突き落とし自分で運転し始めます。
マイク達が追い付いてきます。激しい攻防戦の末、トムは死ぬ。
その後、負傷したタントゥーを載せ、残った1台で鉱山へと向かう。
最後の難所である古い橋を渡る時これが崩落し、トラックを守るためにガーティが亡くなる。
多くの犠牲を払ったが30時間ぎりぎりにマイクとタントゥーは鉱山へ着きます。
急ぎ救助活動が始まり閉じ込められていた作業員たちは生還する。
実は鉱山事故は、カトカ社のゼネラルマネージャーで、鉱山の運営責任者であるシックルが営利目的で密かに警報装置を切るように命令していた人災であった。
そのため、彼は救助によってそれが明るみになることを恐れていたのです。
そこでシックルは「抗口装置(ウェルヘッド)」の輸送失敗による救助失敗というシナリオを立て、トムに命じて妨害を企てていた。
この鉱山事故の真実を知ったカトカのCEOは計画の中心人物シックルを解雇し、そのあと彼は逮捕された。
3か月後タントゥーはジムの工場で整備士として働いていた。
そこにちょうど、報酬を元手にケンワースの大型トラックを購入して順風満帆な個人事業主に転身したマイクがやってくる。
そのトラックのナンバープレートにはガーティがトラックに名付けようとしていた「TRK TRK TRK」(トラック・トラック・トラック)の文字が入っていた。
この映画は全力でお勧めです。
凄く面白いです。
◎ この記事に関連する言葉
リーアム・ニーソン // カナダ // マニトバ州 // ウィニペグ湖 // 抗口装置 // ウェルヘッド // アメリカ // イラク戦争 // PTSD(心的外傷後ストレス障害) // 失語症 // ケンワース // アメリカ先住民 // ガス爆発 // ダイナマイト // 崩落事故 // 落盤 // 鉱山 // 整備士 // 個人事業主 // 鉱山労働者(鉱員) // 拳銃 //
● 私の評価
5.0 out of 5.0 stars
● 作品情報
✅ タイトル
✔ アイス・ロード
✅ 製作年
✔ 2021年
✅ 収録時間
✔ 109分
✅ ジャンル
✔ サスペンスアクション
✅ 制作国
✔ アメリカ
✅ 音声仕様
✔ 英語/ 日本語
□ 監督
・ ジョナサン・ヘンズリー
● キャスト
マイク・マッキャン: リーアム・ニーソン
熟練のトラックドライバー。腕はあるが気性が激しく、弟の件もあって転職が多い。
ジム・ゴールデンロッド: ローレンス・フィッシュバーン
運送会社の経営者。自身も熟練のトラックドライバー。カトカ社の依頼を受け、アイスロード運転手の募集を出す。
トム・バルネイ: ベンジャミン・ウォーカー
保険会社社員。カトカ社の依頼を受け、今回の任務の支払いを担当する。輸送チームへの参加を希望し、タントゥーの車両に乗る。
タントゥー: アンバー・ミッドサンダー
アメリカ先住民の若い女性。白人に強い敵意を抱き、事件を起こして警察署に収監されている。しかし、トラックドライバーとして腕は立つ。
ガーティ・マッキャン: マーカス・トーマス
整備士。マイクの弟。イラク戦争に従事し、PTSDから失語症を患っている。整備士としての腕前は高い。
シックル: マット・マッコイ
カトカ社のゼネラルマネージャーでカトカ鉱山の運営責任者。
ランバード: ホルト・マッキャラニー
カトカ鉱山の現場責任者。崩落に巻き込まれる。作業員たちのリーダーシップをとる。
コディー: マーティン・センズマイヤー
カトカ鉱山の鉱員。タントゥーの異父兄。崩落に巻き込まれる。スカウト経験者で、外部とモールス信号でやり取りする。
トマソン: マット・サリンジャー
カトカ社CEO。鉱山に閉じ込めれた従業員たちの身を案じる。