
● THE WAVE ウェイヴ:アメリカでの実話のドイツ映画
◆ THE WAVE ウェイヴ 予告編 動画
● THE WAVE ウェイヴ のあらすじ
ドイツのある高校での出来事。
生徒が選択できる各テーマごとの1週間の実習教育が始まった。
教師のベルガーは「独裁」を受け持つ。
ルールが特にある訳ではないので授業の進め方に悩むのです。
結果考え出したのは、自分が独裁者になり生徒たちに体験させるというものでした。
ベルガーは規則を定め生徒たちに規律と調和を命じるのです。
だから制服を生徒たちに着用させます。
最初は反発していた生徒たちもその授業に徐々にのめり込んでいきます。
その結果、強固な組織に成長していきます。
だが生徒たちは熱中するあまり熱狂的になっていくのです。
徐々に歯止めが利かなくなっていきます。
● THE WAVE ウェイヴ のストーリー
高校教師のベルガーは校長にに呼ばれます。
それは1週間の期間で行う実習内容のテーマの件でした。
彼は「無政府主義」をやりたかったのですが「独裁」をやれと言われます。
実習の目的は民主主義の長所を教えることなのです。
彼はしぶしぶですが「独裁」をやることになります。
月曜日
・
「独裁」の授業のため教室に向かいます。
そこには彼が思っている以上の生徒がいました。
「こんなに大勢独裁に興味を持っているとは意外だったなぁ、俺なら無政府主義をとるけどな」とベルガーは言います。
そして生徒たちに「独裁」の意味を問います。
いろんな答えが出ますが、どれも少しずれています。
その中で女子生徒が「ある個人や団体が大衆を支配下に置くこと」と答えます。
ベルガーは「その通り」と言います。
生徒たちの空気はドイツではもう独裁などあり得ないということのようです。
ここでベルガーは10分の休憩を与えます。
生徒たちがいない間に席替えをします。
休憩が終わり生徒たちが新たな席に着きます。
ここでベルガーが生徒たちに問いかけます。
「独裁」に必要なものは何?
それは指導者だということを説明します。
そして指導者に立候補する者がいないのと生徒たちの意見によりベルガーが指導者となったのです。
ここで彼は宣言します。
「今週は俺のことをベルガー様と呼ぶように!」。
「今から俺の許可なく話してはいけない」。
「必ず立って発言しろ」。
それに反発する生徒が仲間2人を連れて教室から出ていく。
ベルガーは「独裁」で他の重要なものは「規律の力」だと言います。
そんな時、出て行った3人の生徒の内2人が戻ってきました。
ベルガーは気持ちよく受け入れます。
その日の授業が終わり生徒には概ね好評だったようです。
ベルガー様を崇拝するものも現れたのです。
火曜日
・
今日のテーマは「団結の力」。
ベルガーは言うのです。人間は1人より仲間といれば強くなれる。
彼は生徒に問うのです。
「グループの団結を示すものは?」。
結果として制服を採用することになった。
実習期間の1週間だけ着用することになったのです。
白のカッターシャツです。
水曜日
・
生徒たちの殆どが白の制服を着用しています。
生徒からグループに名前が必要だという意見が出た。
ベルガーも賛成し生徒たちから名前の候補をあげさせます。
その中で賛成多数の「ウェイヴ」がグループ名として決定されたのです。
そして生徒たちから「ウェイヴ」のロゴや発信するためのホームページを作ると言った行動が示されたのです。
グループが盛り上がり熱が入ってきました。
その日の夜、熱の入った生徒たちが街中にロゴマークの落書きを描きまくっていき、ロゴマークのシールを貼りつけていきます。
木曜日
・
生徒からグループ内で敬礼を取り入れようとベルガーに言ってきた。
ベルガーも気に入りその案を取り入れるのです。
そんな中、女子生徒の一人がベルガーに「もう制御不能になっている、実習を終わらせるべき」と言います。
彼は実習もあと1日、このまま続ける、と答えます。
この続きは映画で確認してくださいね。
凄く面白いですよ。
● THE WAVE ウェイヴ のネタバレ感想
木曜日の夜、生徒たちは湖のほとりでバーべキューパーティをやっています。
かなり盛り上がっています。
だがそのころ学校では女子生徒がウェイヴの批判記事を廊下中に置いています。
金曜日
・
朝、教室にやってきたベルガーは生徒たちにウェイヴの批判記事を見せながら開口一番「誰がやった」と怒鳴ります。
これはやりすぎだと続けます。
今からウェイヴで体験したことをレポートに書け、授業の終わりに提出していけ、と言います。
徐々にウェイヴを制御できなくなっていることに気付きます。
夜になりベルガーはウェイヴの生徒たちに「明日12時、講堂でウェイヴの集会」とメールを送る。
土曜日
・
ウェイヴの危険性についてベルガーは生徒たちに説明し、解散を宣言する。
我々はやりすぎた、と言います。
でもその時、一番ウェイヴに取りつかれていた生徒のティムが拳銃を取り出しベルガーに向けます。
その横で生徒の一人がどうせ空砲さ、と言います。
ティムはそちらに銃を向け発砲します。
撃たれた生徒は倒れます。
その後ティムは銃口を口に入れ引き金を引きます。
彼は即死です。
駆けつけた警察にベルガーは逮捕されます。
1967年にアメリカ合衆国カリフォルニア州の高校で実際に起きた事件をもとにした映画です。
「独裁」、「洗脳」これらが機能する状態を造ればこのような集団狂気を引き起こすのですね。
◎ この記事に関連する言葉
アメリカ // カルフォルニア州 // ドイツ // 独裁 // 独裁政治 // 無政府主義 // 民主主義 // 校長 // 指導者 // 規律 // 団結 // 実習 // 水球 // ロゴ // ホームページ // 敬礼 // バーべキュー // 拳銃 // 空砲 // 洗脳 // 集団 // 集団心理 // 落書き // サードウェイブ実験 // 集団行動 //
● 私の評価
4.0 out of 5.0 stars
● 作品情報
✅ タイトル
✔ THE WAVE ウェイヴ
✅ 製作年
✔ 2008年
✅ 収録時間
✔ 108分
✅ ジャンル
✔ サスペンス
✅ 制作国
✔ ドイツ
✅ 音声仕様
✔ ドイツ語 / 日本語
□ 監督
・ デニス・ガンゼル
● キャスト
ライナー・ベンガー: ユルゲン・フォーゲル
ティム: フレデリック・ラウ
マルコ: マックス・リーメルト
カロ: ジェニファー・ウルリッヒ
デニス: ヤコブ・マッチェンツ
アンケ・ベンガー: クリスティアーネ・パウル
ジナン: エリヤス・エンバレク
ボンバー: マクシミリアン・フォルマー
リーザ: クリスティーナ・ド・レゴ
ケヴィン: マックス・マウフ
ファーディ: フェルディナンド・シュミット=モドロウ
イェンス: ティム・オリヴァー・シュルツ
モナ: アメリ・キーファー
マルティン: デニス・ガンゼル