
● ジャッジ 裁かれる判事
◆ ジャッジ 裁かれる判事 予告編 動画
● ジャッジ 裁かれる判事 のあらすじ
イリノイ州シカゴ在住の金で動く敏腕弁護士のハンク・パーマー。
依頼人の為ならかなりダーティなやり方をしている。
そんな彼のもとへ一つの電話が有った。
それはインディアナ州の小さな町に暮らす兄グレンからで、母が亡くなったとのこと。
そこはハンクにとって20年も疎遠にしているが、故郷でもあるのです。
すぐに母の葬儀に向かったのです。
葬式でグレンや知的障害を持つ弟デイル、父親のジョセフ・パーマー判事と20年ぶりの再会を果たす。
ハンクとジョセフ判事はズーッと仲が悪いのです。
翌日シカゴへ帰る飛行機の座席で兄グレンからの電話を受ける。
それは父親ジョセフがひき逃げの容疑で警察からの取り調べを受けているとのこと。
被害者は死亡しており殺人罪で起訴されたのです。
すぐに引き返したハンクはジョセフに弁護を申し入れるが拒絶されるが、最後は弁護することになる。
ジョセフの言動に違和感を見つけるが、父が殺人など犯すはずがないとの信念から無罪を勝ち取ることに専念するのだが…。
● ジャッジ 裁かれる判事 のネタバレ感想
シカゴで金で動くやり手の弁護士として名高いハンク・パーマー。
超有名なノースウェスタン大学を首席で卒業し、蓄積された法理論と並外れた弁舌を使い、かなり強引に金持ちを無罪に持ち込んでいるのです。
今日も裁判所のトイレで検察官と出会い彼から「なぜ黒と知りながら弁護を引き受ける?」と問い詰められる。
ハンクは「金だ。俺は高いからな」と答えます。
その裁判中ハンクは兄グレンから電話を受け、母の死を知る。
裁判官にそれを伝え裁判の延期を許可してもらう。
自宅に戻りインディアナ州の故郷での葬儀に向かう準備中、妻と口げんかしてしまう。
二人は離婚裁判中なのです。
そのあとすぐに空港に向かい故郷行きの飛行機に搭乗して、飛行中20年余り前の自動車事故を思い出す。
実はその事故が原因で故郷を捨て、20年間も親兄弟と音信不通の状態になっているのです。
故郷の空港からはレンタカーを借り広大な田園風景の中、小さな故郷の町へ向かいます。
町の様子は平和そのもので、思わず「昔のまんま」と呟いています。
通夜の教会に入って亡き母と対面します。
棺の前で知的障害者の弟デイルと会います。
デイルは「母さんをアジサイの横で見つけた」と言います。
そこへ兄グレンもやってきた。ハンクの家族のことで少し話します。
しばらくして通夜も終わり実家に父親と兄弟たちは戻ってきた。
父親ジョセフ・パーマー判事とハンクは20年前から仲たがい状態なのです。
父親は何となくよそよそしいのです。
あくる朝食事をしようとレストランに行くと、すでに食事を終わっている父や兄、弟がいたが父の一声ですぐに出て行き墓地に向かった。
ハンクは椅子に座り注文をすると、やってきたのはなんと、元カノのサマンサでした。
その後墓地での葬儀が終わり参列者が帰った後、ただ一人棺の前でたたずむジョセフ。
その夜ジョセフがハンクに言います、「ハンク帰る前に言っておくことが有る。よく来てくれた、母さんもきっと喜んでいる」。
その言葉にハンクもグレンも少し驚いています。
その後ジョセフはコンビニに行くと言って車で出て行った。
残った兄弟三人はバーに飲みに出ていった。
翌朝早くガレージのジョセフの車の右前部から側面にかけ、ひどく損傷しているのを見つける。
その後シカゴに帰るため飛行機に搭乗する。
そこへグレンから電話がかかってきて、父親ジョセフがひき逃げ死亡事故を起こしたようだと言ったのです。
緊急でまたもや故郷へ帰ったハンクです。
ジョセフの車から検出された血液が犠牲者のものと一致したのです。
犠牲者のマーク・ブラックウェルはかって少女の殺人未遂で起訴されたが、判事のジョセフは更生の余地があると判断し、減刑したのです。
でもマークは出所後その少女を殺害し、今度は20年の実刑判決を受け、近頃出所したところなのです。
殺人罪で起訴されたジョセフに弁護を申し入れるが、拒絶されてしまいます。
だがジョセフが雇った新米弁護士は使い物にならず途中で降りてしまうのです。
その結果ハンクが弁護を受け継ぐことになります。
ここからが42年間この町で判事をやってきた父親ジョセフと息子である有能な弁護士が断絶していた親子の葛藤を抱えながらハンクは何とか父親ジョセフの実刑を回避しようと知恵を絞っていきます。
ここから先は映画で確認してくださいね。
ものすごく面白いです。お勧めします。
● ジャッジ 裁かれる判事 の考察
ジョセフは末期がんで化学療法を受けています。
そのため薬の副作用で記憶障害を起こしているんです。
だから事故当夜、コンビニに行ったのは憶えているが、事故そのものの記憶がないのです。
ハンクはこれで裁判は有利に進められると考えます。
しかしジョセフは42年間判事をやってきた誇りにかけて、記憶障害があることを明かすわけにはいかないと言います。
それに化学療法を始めてからの1年間の裁判の判決の信憑性が疑われる可能性が有るというんです。
結果、陪審員裁判で第一級殺人では無罪、より刑の軽い故殺では有罪と判断し、裁判長は懲役4年の判決を言い渡したのです。
そのご故郷に戻ったハンクは7カ月で恩赦を受けたジョセフと会い、湖にボートで釣りに出かけます。
しばらくのんびりとし、ハンクが気付いた時にはジョセフは静かに息を引き取っていました。
その後の流れは故郷で生活を始める決心をした、ハンクは元カノのサマンサとよりを戻し正義の弁護士を目指します。
この映画は全力でオススメです。
崩壊した家族との絆を徐々に、ある時は遠回りしながらも確実に進めていく過程の表現が素晴らしいです。
最後息を引き取る前にジョセフが言います。
「最高の弁護士はお前だ」。
◎ この記事に関連する言葉
ノースウェスタン大学 // クレセント湖 // イリノイ州 // シカゴ // 弁護士 // インディアナ州 // 知的障害 // 判事 // 被害者 // 殺人罪 // 首席 // 法理論 // 無罪 // 裁判所 // 検察官 // 裁判 // 裁判官 // 空港 // アジサイ // 通夜 // 元カノ // 葬儀 // 墓地 // 血液 // 血栓 // 殺人 // 起訴 // 実刑 // 末期がん // 化学療法 // 記憶障害 // 副作用 // コンビニ(コンビニエンスストア) // 陪審制 // 第一級殺人 // 故殺 // 懲役 //
● 私の評価
4.5 out of 5.0 stars
● 作品情報
✅ タイトル
✔ ジャッジ 裁かれる判事
✅ 製作年
✔ 2014年
✅ 収録時間
✔ 142分
✅ ジャンル
✔ サスペンス
✅ 制作国
✔ アメリカ
✅ 音声仕様
✔ 英語 / 日本語
□ 監督
・ デヴィッド・ドブキン
● キャスト
ヘンリー・”ハンク”・パーマー: ロバート・ダウニー・Jr
ジョセフ・パーマー判事: ロバート・デュヴァル
サマンサ・パウエル: ヴェラ・ファーミガ
グレン・パーマー: ヴィンセント・ドノフリオ
デイル・パーマー: ジェレミー・ストロング
ドワイト・ディッカム: ビリー・ボブ・ソーントン
リサ・パーマー: サラ・ランカスター
マイク・カッテン: デヴィッド・クラムホルツ
ローレン・パーマー: エマ・トレンブリー
ウォーレン判事: ケン・ハワード
カーラ・パウエル: レイトン・ミースター
C・P・ケネディ: ダックス・シェパード
ドク・モリス: デニス・オヘア
ジュリー・フォアマン: フランク・リドリー
アニタ・ブラックウェル: グレイス・ザブリスキー
マーク・ブラックウェル: マーク・キーリィ
ハンソン保安官代理: バルサザール・ゲティ