大人気の特捜部Qシリーズ。その映画(4本)と小説(8冊)を取り上げています。
特に本記事では、4本の映画の見る順番、8冊の小説を読む順番をあらすじと共に解説しています。
どうぞ、参考にしてください。
● 特捜部Qのシリーズ映画を見る順番
2.【映画】特捜部Q キジ殺し
3.【映画】特捜部Q Pからのメッセージ
4.【映画】特捜部Q カルテ番号64
特捜部Qシリーズの映画を見るのは上記の順番がおすすめです。
ここからそれぞれの作品について詳しく解説していきます。
◆ 【映画】特捜部Q 檻の中の女
予告編 【映画】特捜部Q 檻の中の女
デンマークの作家J・エーズラ・オールスン原作の『特捜部Q』シリーズを映画化したサスペンスドラマ。
原作は本国で2007年に発表されて以来評判を呼び、以降シリーズ化された人気ミステリーシリーズで、本作は第1作目『特捜部Q―檻の中の女―』の映像化作品。
未解決事件を扱う窓際部署所属刑事の活躍が、スリルあふれる描写で綴られる。
捜査ミスにより部下を殉職させ、自身も重傷を負った経験を持つ殺人課の刑事・カール。
新設部署である特捜部Qへ配属されることになったが、そこは未解決事件の残務整理を主な業務とする閑職部署だった。
大量の過去の事件資料の中から、カールは5年前に起きた女性議員の失踪事件に興味を持つ。
議員のミレーデが、船から姿を消した後自殺として処理されていたのだ。
かなり有名な議員が行方不明になったのに、「フェリーからの投身自殺」として処理されている。
いとも簡単に片づけられているんです。
カールとアサドは徹底して、当時の状況の掘り起こしから始めていくのだが…
◆ 【映画】特捜部Q キジ殺し
予告編 【映画】特捜部Q キジ殺し
特捜部Qのカールに一人の男が合いに来ています。
「20年前の事件を再捜査してくれ」と言っているんです。
カールは沢山の未解決事件を抱えていて、応じきれないと断ります。
でも、後日、その男の死体が発見されたのです。自殺とされているんですね。
そしてなおも、彼の遺品が特捜部Qに届けられてきたんですよ。
その中に20年前の事件の捜査資料が有ったのです。
カールは何か引っかかりを感じ、その事件を調べ始めるのです。
その死んだ男はヤーアンス元警部と言い、20年前に彼の双子の子供のトーマスとマリーを惨殺されているんです。
犯人はビャーネという男でした。なんと刑期3年でもう出所しているんですよ。
裁判の時にビャーネについた弁護士はクルムと言います。
クルム弁護士は優秀なのだが、金持ちしか相手にしないんです。
そのクルムが何故貧乏なビャーネを弁護したのか、カールは強い疑問を持ちます。
ここで、20年前に戻り、キアステンことキミーという少女に触れてみる。
キミーは寄宿学校に入学して、付き合う相手が不良たちだったのです。
カールが調べていくうちに、寄宿学校の周りでいくつもの残忍な事件が起きていることを知ります。
それが全て日曜日に発生していることも。そして寄宿学校は日曜日は休みです。
カールは寄宿学校の生徒たちが加害者ではないか、と疑い始めるのだが…
◆ 【映画】特捜部Q Pからのメッセージ
予告編 【映画】特捜部Q Pからのメッセージ
”P”で始まる名前の子供によって書かれたボトルメッセージが特捜部Qに届く。
幼い子供二人が水浸しの暗い部屋に閉じ込められているんです。
一人の子が何か紙に書き、古いボトルに入れて、だれにも見つからないように、床から水中に沈めます。
そのボトルが巡り巡って、やがて特捜部Qに届くのです。
届いたボトルのメッセージは汚れや文字の稚拙さで、読み解くことが出来ず、研究所に分析依頼します。
やがて”P”は誘拐されていた子供でポウルとトレクヴェの兄弟と判明する。
トレクヴェは今も存命しているが、麻薬の依存者となっている。
犯人は、まだ幼い子供のトレクヴェの目の前でポールを殺しているんです。
その後、解放された彼は、神罰を恐れた両親から口止めされた、と証言するんです。
次に、“神の弟子”の信者イーリアス夫妻の幼い子供マウダリーナとセームエルが、巡回牧師ヨハネスに誘拐されてしまうんです。
でも夫婦は他言すれば子供たちを殺害する、という脅しで警察には届けていないんです。
しかし、誘拐時を目撃したという人の情報が特捜部Qに入ったんです。
カールとアサドは宗教がらみの連続誘拐事件と考え、イーリアス夫妻を説得し、身代金の受け渡しに介入することになったが…
◆ 【映画】特捜部Q カルテ番号64
予告編 【映画】特捜部Q カルテ番号64
あるアパートの壁の中から、ミイラ化した死体が3体も出てくるんですね。
なんとそのミイラ化した死体は椅子に座った状態で丸テーブルを囲むように置かれていたんですよ。
なんとも不気味ですね。
その捜査をやることになったのがコペンハーゲン警察の窓際的部署の「特捜部Q」なんです。
この部署は過去の未解決事件を専門に扱っているんですよ。
そして、捜査を進めるうちにどんどん医者の世界や政府の闇の部分に向かってしまうんですよ。
そんな、なんとも難しい相手に向かっていく「特捜部Q」のメンバーの活躍が素晴らしいですよ。
● 特捜部Qの原作小説を読む順番
2.【小説】特捜部Q キジ殺し
3.【小説】特捜部Q Pからのメッセージ
4.【小説】特捜部Q カルテ番号64
5.【小説】特捜部Q 知りすぎたマルコ
6.【小説】特捜部Q 吊された少女
7.【小説】特捜部Q 自撮りする女たち
8.【小説】特捜部Q アサドの祈り
特捜部Qシリーズの小説を読むのは上記の順番がおすすめです。
ここからそれぞれの作品について詳しく解説していきます。
◆ 【小説】特捜部Q 檻の中の女
捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察の、はみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。
とはいってもオフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。
未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。
まずは自殺と片付けられていた女性議員ミレーデ失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!
ミレーデは弟のウフェとベルリンへの旅行中、ロドビーからプットガルテンに向かう船の上でトイレに行った弟のウフェを待つ間に突如として消えてしまったのだ。
あっという間の出来事で目撃者もいない。
当時の捜査では船上からの投身自殺と 結論づけられたが、死体は上がらなかった。
ミレーデは監禁されていたのだ。
外が見えない丸窓が一つある真っ暗な部屋。
椅子も無いむき出しのコンクリートの上で寝起きをし、食事も排せつもバケツの中。
彼らの目的は
彼女を苦しめること。
いじめ、苛むこと。
人間の誇りを失わせ獣扱いすることである。
◆ 【小説】特捜部Q キジ殺し
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者に…
◆ 【小説】特捜部Q Pからのメッセージ
その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。
だがスコットランド警察からはるばる特捜部Qへとその手紙が届いた時、捜査の歯車が動き出す。
手紙の冒頭には悲痛な叫びが記されていたのだ。
「助けて」いまひとつ乗り気でないカールをよそに、二人の助手アサドとローセは判読不明のメッセージに取り組む。
やがておぼろげながら、恐るべき犯罪の存在が明らかに…
特捜部Qを率いるカール警部補が今回任された事件は長い時間を掛けて、スコットランドの海辺に流れ着いたボトルメールの謎だった。
しかしカールは最初から子供の悪戯ではないかと考えて気乗り薄で、担当外の最近多発している連続放火事件の方に関心が向いてしまう。
だが冒頭に「助けて」と書かれた謎の書き手「P」からの判読が困難なメッセージに、部下のアサドとローセの2人は強い関心を示して真剣に取り組む。
やがてカールの態度に憤慨して出て行ったローセの代役でやって来た双子の姉のユアサが、更に手紙の解読を進めた事でようやくカールも事件の重大性に気づき本気モードに突入するのだった。
◆ 【小説】特捜部Q カルテ番号64
「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。
「Q」が今回挑むのは、1980年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。
アサドとローセの調査によるとほぼ同時に五人もの行方不明者が出ているという。
カール・マーク警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。
やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが…
◆ 【小説】特捜部Q 知りすぎたマルコ
「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の一部署である。
「Q」が今回挑むのは、外務官僚の失踪事件だ。
真面目で心優しいこの官僚は、出張先のアフリカからなぜか予定を早めて帰国後、ぷっつりと消息を絶った。
背後には大掛かりな公金横領が絡むようなのだが…。
事件のカギを握るのは、叔父が率いる犯罪組織から逃げ出したばかりの十五歳の少年マルコ。
この賢い少年と「Q」の責任者カール・マーク警部補がすれ違い続ける間に、組織の残忍な手がマルコに迫るのだった!
◆ 【小説】特捜部Q 吊された少女
コペンハーゲン警察の特捜部Q。未解決事件を専門に扱う部署である。
カール・マーク警部補が率いる特捜部Qに今回舞いこんだのは、17年前に起こった少女轢き逃げ事件。
撥ね飛ばされた少女が、木に逆さ吊りになったまま絶命した悲惨なもので、有力な手がかりもなく放置されていた。
この事件に取り憑かれた警官が自分の退官式で自殺するという衝撃の幕開けから捜査は始まる。
やがて浮かび上がった容疑者は、新興宗教の影がちらつく男だった!
あやしげな世界に戸惑いながらも、Qの面々は男を追うが…
◆ 【小説】特捜部Q 自撮りする女たち
コペンハーゲン警察の特捜部Q。未解決事件を専門に扱う部署である。
部の解体が囁かれるなか、ローセの不調も続き、チームの士気は下降中だ。
ある日、元殺人捜査課課長から特捜部Qに電話が入る。
最近発生した老女撲殺事件が、未解決の女性教師殺人事件に酷似しているとの情報だった。
元上司の懇願に、カールらQの面々は重い腰を上げる。
折しも失業中の若い女性を狙った連続轢き逃げ事件で別部署は大わらわ。
その隙に新旧双方の事件の捜査を勝手に始めたものの、カールの刑事歴でもかつてない事態に…
◆ 【小説】特捜部Q アサドの祈り
キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。
新聞で「犠牲者2117」として紹介された彼女の写真を見たアサドはうちのめされ、慟哭する。
彼女は、彼が失った最愛の家族とのつながりを持つ人物だったのだ。
アサドはついに自らの壮絶な過去を特捜部Qに打ち明ける。
一方、Qには若い男から殺人予告の電話がかかってきた。
当初はいたずらかと思われたが本気のようだ。
Qの面々は、男が凶行にいたるまえにその所在をつきとめられるのか?
ついにアサドの素性が明らかになる、シリーズ激動の第八弾!
● 特捜部Qを全作品視聴できる動画配信サービスは?
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檻の中の女 | ○ | ○ | ○ | — | 400円 |
キジ殺し | ○ | ○ | ○ | — | ○ |
Pからのメッセージ | ○ | ○ | 300円 | ○ | 300円 |
カルテ番号64 | 500円 | — | 400円 | ○ | 400円 |
月額(税込) | 2,189円 | 976円 | 440円 | 1,026円 | 550円 |
お試し期間 | 31日間 | 2週間 | 30日間 | 30日間 | 入会月 |
公式サイト | U-NEXT | FODプレミアム | Amazonプライム・ビデオ | TSUTAYA TV | ビデオマーケット |
● まとめ:特捜部Qシリーズを順番に視聴してみましょう
本記事では、特捜部Qシリーズの映画、小説を見るのはこの順番です、ということで取り上げています。
北欧デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスン原作です。
このシリーズの物語は、刑事が推理を働かせ、犯人をあぶりだしていく、というだけの物ではないんです。
被害者の背景を深く掘り下げ、また、犯人は何故そうするに至ったのか、その過程や背景をリアルに見ていくという、非常に奥深くスリリングな出来となっています。
北欧ミステリーはこんなに面白いんだ。そんな気にさせますね。
全力でおススメです。