● パージ/大統領令
◆ パージ/大統領令 予告編 動画
● パージ/大統領令 のあらすじ
この映画は「パージ」、「パージ:アナーキー」に次いで第3作目です。
近未来のアメリカ。
一年に一晩12時間だけ全ての犯罪が合法になる。
それは殺人も含めてなんです。
その法律は「パージ」。
そして今年もその日が近付いてきました。その日は3月21日。
その日を待ちわびた様に世界中から観光客がやってきます。
彼らの目的は人を殺すこと。
現状はオーエンズ牧師が代表の極右政権NFFAが
アメリカを支配しています。
でも例年と違い今年はアメリカの大統領選挙の年なんです。
「パージ」に反対する人たちが出てきて、
大きな力になろうとしているんです。
反対派のリーダーはローン上院議員です。
大統領選挙戦は白熱した争いで、勢力は拮抗しています。
ただ勢いはローン上院議員側に有るようです。
この戦いは富裕層対貧困層の戦いでもあるんですね。
パージの日には大量の貧困層の人々がターゲットになり
殺されているんです。
それは貧困層のために使われる政府予算を減らし、
富裕層のために使う為なんですね。
だがついにNFFAは「パージ」にかこつけて
ローン上院議員の暗殺を決定します。
一方ローン上院議員は自分自身の警護をつけています。
警護責任者は元刑事のレオ・バーンズです。
さていよいよ3月21日の「パージ」が始まります。
不穏な連中が町中いたるところにいるんです。
12時間後にローン上院議員は生存しているんでしょうか。
その後の大統領選はどうなっていくんでしょうか。
面白くて目を離せない映画が始まります。
● パージ/大統領令 のネタバレ感想
アメリカで1年のうち1度、12時間だけ殺人を含むあらゆる犯罪が
合法となる「パージ」法が成立しているのです。
その12時間は警察や病院という一般の人に安全を提供する
あらゆるサービスが停止してしまうのです。
皮肉なことにこの「パージ」法は発令された当初から効果を見せているんです。
犯罪率や失業率の低下などが現れているのです。
でもパージの対象になっている大半が貧困層の人たちなのです。
このことにより貧困層に対する国の支出の減少につながっている。
そして富裕層への予算が増やせるのです。
このパージ法はまさに貧困層を排除し富裕層を肥やすための法律なんですね。
そのパージの日は3月21日なのでが、そんな時にも大統領選挙が行われています。
ローン上院議員がパージ廃止を掲げて大統領選挙に打って出ています。
彼女は18年前にパージにより家族が惨殺されてる過去が有るのです。
そんなローン上院議員は貧困層をはじめ、
心ある人たちからの強い支持を受け最終候補に残っています。
与党側はパージ賛成派(NFFA)のオーエンズ牧師が立候補として出ています。
選挙情勢は拮抗しています。
ただ勢いはローン上院議員に傾きつつあるんです。
そんなころ街ではコンビニ店を営んでいるジョーがお客と話していますが、
彼らはパージ反対の立場です。
彼の店で働くマルコス、馴染み客の元ギャングのレイニーや
アイリッシュも同様にパージ反対派です。
ここで大統領選の状況に危機感を持った与党側(NFFA)は
それまでパージの対象として禁止されていた議員も、
新法案を通して議員もパージの対象としてしまうのです。
これによってNFFAはパージによりローン上院議員の殺害を決定します。
そんなアメリカに世界中からパージを目当てにやって来るのです。
彼らの目的は人を殺す、ただそれのみです。
でもアメリカ政府は外貨獲得のため彼らを歓迎します。
パージ対象となってしまったローン上院議員は警護を付けます。
警備責任者は元刑事のレオです。
かなり厳重にローン上院議員の警備体制をとっています。
いよいよパージが開始される時間が来ます。
開始のアナウンスが街中に響き渡り、空気が一変します。
コンビニ店主のジョーはマルコスと一緒に
屋上で店を守るために監視しています。
店を荒そうとしてやってきた電飾で飾られた車。
不良たちがやってきたのです。
マルコスの威嚇射撃で一斉に逃げていきます。
そのころ、ローン上院議員宅ではパージが始まったこともあり
一層の厳重な警備体制と取っています。
だが警備メンバーの一人エリックが裏切ったのです。
ローン上院議員の殺害を目的とした一団を議員宅へ入れてしまうのです。
間一髪で危険を察知したレオはローン上院議員を連れて
極秘の抜け穴から脱出に成功します。
でも逃げていく途中でパージ目的の観光客の集団が襲い掛かってきます。
ここから先は映画で確認してくださいね。
この映画は暴力場面がたくさんあります。
それらに嫌悪感を待たれない方は是非おすすめします。
面白いです。
● パージ/大統領令 の考察
1年に一晩だけ、19時から翌朝7時までの12時間を
全ての犯罪を合法化するという「パージ」法。
もちろん拷問、殺人も含まれているんです。
シリーズ3作目のこの映画で“初めて”というか、“やっと”というか
「パージ」反対の人たちが出てきましたね。
パージ賛成派と反対派は富裕層対貧困層という図になってきます。
貧困層の人たちを沢山殺せば、その貧困層に使う国家の支出が減ってくるのです。
そしてその分を富裕層のための施策に回せるのです。
そのために富裕層はパージ法を作り出し、
パージを利用して貧困層や敵対組織を根絶やしにしたいのです。
でも先ほども言いましたが、パージに反対する人たちが出てきて、
大きなうねりになってくるのです。
平和を願い争いのない世の中にしたいと願う人たちです。
ネタバレになりますが、地獄絵のパージから2か月後の大統領選。
ローン上院議員が勝利します。
彼女の最初の大統領令としてパージ法の廃止を宣言します。
魔のような法律がなくなったのです。
みんなが命の危険を考えなくても暮らせる国を築ければ良いんだが。
ローン大統領がパージ法を廃止としたことでNFFAの支持者が
暴動を起こしているというニュース速報が出てきました。
なんかシリーズ4作目の臭いがしてくるようですね。
この映画、結構面白いですよ。おススメします。
◎ この映画に関連する言葉
パージ//パージ:アナーキー//アメリカ合衆国//警察//消防署//医療//犯罪//アメリカ合衆国上院//アメリカ合衆国大統領選挙//国民投票//極右//リベラル//排外主義//貧困//富裕層//報復//コンビニエンスストア//ワシントンD.C.//赤十字社//威嚇//
● 私の評価
● 作品情報
✅ タイトル
✔ パージ/大統領令
✅ ジャンル
✔ サスペンス
✅ 製作年
✔ 2016年
✅ 制作国
✔ アメリカ
✅ 収録時間
✔ 109分
✅ 音声仕様
✔ 英語 / 日本語
✅ 監督
✔ ジェームズ・デモナコ
✅ キャスト
レオ・バーンズ - フランク・グリロ
チャーリー・ローン上院議員 - エリザベス・ミッチェル
ジョー・ディクソン - ミケルティ・ウィリアムソン
マルコス・ダリ - ジョセフ・ジュリアン・ソリア
レイニー・ラッカー - ベティ・ガブリエル
アール・ダンジンガー - テリー・セルピコ
ケイレブ・ワレンズ(NFFAの指導者) - レイモンド・J・バリー
ダンテ・ビショップ - エドウィン・ホッジ
エドウィッジ・オーウェンズ牧師 - カイル・セコー