シドニー・ホールの失踪 映画の感想・ネタバレ・考察・あらすじ

● 映画 シドニー・ホールの失踪 ネタバレ感想から結末まで

◆ シドニー・ホールの失踪 予告編 動画

 

 

● 映画 シドニー・ホールの失踪 のあらすじ

 

シドニー・ホールは子供のころから変わった子だった。

文を書くのが好きなんです。またその才能も有ったんです。

 

高校生になる頃にはありきたりな作文ではなく、

突飛な題材を独特の表現で文章を編み出しているんです。

 

それはもう、立派な小説と言える段階になっているんです。

 

そんなシドニーが高校生の時に書いた

本格的な小説が大ヒットしてしまうのです。

 

全世界で数百万人もの人が読んでいるという大ヒットです。

自分では予想もしていなかった売れっ子作家になったんです。

 

 

しかし小説の内容には賛否両論があり、

読者の人生を狂わせている部分があったのです。

 

それだけではなくシドニー自身の人生も狂ってきたのです。

ある時、彼は突然跡形もなく消えてしまったのです。

失踪してしまったのですね。

 

それから5年後、アメリカ国内の書店で彼の本だけが

燃やされるという事件が連続して発生します。

 

当然警察は犯人を追います。

連続放火犯は誰なのか。

 

失踪してしまったシドニーはどうなっていくのか・・・。

 

● 映画 シドニー・ホールの失踪 のネタバレ感想

 

この映画は時系列が過去と現在が凄く入れ替わるので、

途中少し見損ねるとその後の物語が理解しづらくなるかもしれません。

 

だが良い映画だったと思います。

 

 

子供の頃から文を書く事が好きだったシドニー・ホール。

 

高校生になって作文を書くにあたり、

彼の選ぶテーマも文章表現も独特過ぎて担当教師に合わないんです。

 

でも英語教師のジョーンズはシドニーを気に入っているんです。

 

そんなある日、学校から帰ってきたシドニーは

郵便受けから彼当ての手紙を見つける。

 

それは真っ赤な封筒に入っていました。

 

 

メロディという女の子からのラブレターです。

メロディという娘に心当たりは有りません。

 

あくる日ジョーンズ先生に手紙を見出て相談します。

 

ジョーンズ先生はこの学校にはメロディという娘はいないと言います。

でもシドニーは、見つけなくては・・・。と言います。

 

先生は学校の内でも外でも出会った女の子に片っ端から声を掛けろ、

メロディーッて叫んでみろ、と言います。

 

シドニーは、それが先生のアドバイス?それ本気?って言います。

先生は何も答えず去っていきます。

 

そのあとシドニーは授業中もメロディって小さい声で呼んでいます。

 

授業が終わった後、廊下でも通り過ぎる女の子に片っ端から、

メロディ、メロディと声掛けします。

 

 

ここまで来ると完全に変態ですね。

 

でもこの後もっと思い切ったことをするんです。

授業中であるにもかかわらず、事務室に忍び込みます。

 

そして全校内に放送されることを確認してから、

マイクに向かってしゃべり始めます。

 

メロディという生徒がいたら至急事務所まで来てください。

緊急の用事です。それを繰り返しているときに、

他の先生がやってきて放送を止められます。

 

 

教室で放送を聞いていた生徒たちはお互いに顔を見合わせ、苦笑しています。

昼食時、食堂でブレット達が一人のアジア系の男子生徒をいじめています。

 

シドニーはそれを見て顔をゆがめています。

 

放課後アメフトの練習が終わったブレットに、

あんないじめはもうやめてくれと言います。

 

ブレットは、止めさせたかったら俺の頼みを聞いてくれと言い、

シドニーは了承します。

 

そのブレッドの頼みというのは、2人が小学生の時にブレットが用意していた

小箱を2人だけであるところに穴を掘り埋めて隠しているんです。

 

その中身はシドニーは知りません。

その小箱を掘り起こしたいとブレットが言っているんです。

 

 

その埋めた場所はシドニーしか記憶していないのです。

だからブレットはシドニーに一緒に行ってくれと言っているんですね。

 

それで先ほどの話の続きですが、土曜日に迎えに行くとブレットは言います。

 

次の日、シドニーは道路を挟んだ向かい側の家の庭で

花壇の世話をしている同じ年頃の娘を見つけます。

 

その娘に声をかけた瞬間、彼女は小走りに

家の中に入って行ってしまったんです。

 

シドニーは自宅の窓のブラインドの隙間から双眼鏡で向かいの家の

窓越しにその娘を見て、電話帳で調べた電話番号に電話を掛けます。

その娘が電話に出ました。君がメロディ?と聞きます。

 

 

その娘はすぐに電話を切って窓のカーテンも閉じてしまったんです。

 

その又翌日、道路を挟んでお互いの家の前にいる二人がばったり顔を合わせます。

シドニーは道路を渡って行こうとすると、彼女が渡らないでと言って止めます。

 

君がメロディ?って聞きます。彼女は頷きます。

その後メロディは家の中に入ってしまいます。

 

しばらくするとブレットがやって来ました。

 

今日は土曜日です。

ブレットの運転する車に乗り込んで小箱を掘り出しに向かいます。

 

 

車の中でブレットとシドニーの会話です。

 

ブレット
お前の学校新聞に書いてることはいつも笑える。
俺のことも書け。

 

シドニー
本当に?何について?

 

ブレット
おやじのこと。

 

シドニー
君のお父さんの何のことを?

 

ブレット
俺の親父知ってるだろう

 

シドニー
ああ、裁判官
だからって、僕がお父さんのことを書く理由にならない。
面白い題材にはならない。

 

 

ブレット
まあいいさ、明日になれば気が変わる

 

シドニー
明日何が有るの?

 

それに対してブレットは何も言いません。

 

目的地で箱を掘り出し、シドニーの家まで帰ってきた2人です。

もう夜になっています。

するとブレットの父親が待っていました。

 

 

無理やりブレットを自分の車に乗せて帰っていきます。

その時、シドニーは箱を預かったんです。

 

週末にメロディからの電話でお祭りに2人で行きます。

いろいろ話して親密になっていく二人です。

 

メロディが言います。動き出すなら私も連れて行って。

 

そんな後シドニーはブレットに会います。

預かった物は月曜に学校に持っていくと伝えます。

 

その月曜日教室にいると校内放送でブレットが死んだという校長の声です。

 

その後メロディと合ったシドニーはブレットの死を題材に小説を書けばどう?

 

ある有名な裁判官の息子が家族の前で命を絶った。

生きてる彼を最後に見たのは自分なのか。

そこからいい本が書けないとしたら私にはお手上げ。

 

 

そんなことを言われ、彼は、はっと有る思いに至った。

文を書きたい自分に。

 

彼はその日から猛烈な勢いで小説を書き始めるのです。

ブレッドをモデルに“郊外の悲劇”という小説を仕上げていきます。

 

なんとその小説が大ベストセラーとなってしまうんです。

 

だが後日、シドニーの小説の愛読者が両親の目の前で自殺してしまったんです。

別にシドニーのせいではないんですが。

 

マスコミもいろいろ書きたてます。

そんな中、彼は突然失踪してしまうのです。

 

 

この後は映画で確認してください。

 

この映画はずっしりと心に響きます。

お勧めします。

 

● 映画 シドニー・ホールの失踪 の考察

 

まずブレッドが小学生の時にシドニーとある場所に埋めて隠した小箱。

それを高校生の高学年になった時に、また二人で掘り出しに行くんです。

中身はシドニーは知りません。

 

でもそれはブレットの父親で裁判官のおぞましいビデオテープでした。

中学生の少女とのセックスシーンが映っているんです。

小学生の頃にブレットが隠し撮りしていたんです。

 

またメロディの件ですが、離婚の危機で別居している彼女に会いに行き、

やり直すことを誓い、仲直りの食事の時に、

浮気相手のアレクサンドラが現れ、全てをバラシてしまうんです。

 

激怒したメロディは店を飛び出し、シドニーは追いかけるんです。

その時乗ったエレベーターが停電で、二人は閉じ込められてしまうんです。

 

喘息のメロディ、だが薬は店に置き忘れてしまったんです。

メロディは呼吸困難に陥りシドニーに抱かれて、

お腹の子供と共に死んでしまったんです。

 

 

シドニーの失踪はこれが原因ですね。

 

サーチャーがシドニーの伝記を書かせてくれと言ってシドニーと話しているとき、

シドニーが自分よりピューリッツァー賞を取った

フランシス・ビショップの伝記を書いた方が良いではないか、と言います。

 

するとサーチャーが自伝は書かないんだ、と言います。

 

シドニーは目の前にいるのがフランシス・ビショップ本人と分かったんです。

 

シドニーはその後、放浪の5年間にためた資料や小説の原稿を

全てフランシスに渡してしまいます。

 

この時点で彼の人生は完結してしまったんですね。

 

この記事に関連する言葉

ピューリッツァー賞 // 失踪 // 放火罪 // 時系列 // 学級担任 // 教科担任 // 変態 // アメリカンフットボール // 裁判官 // 悲劇 // 自殺 // 離婚 // 気管支喘息(喘息) // 呼吸困難 // 伝記 // 自伝 // いじめ // 虐待 // 身体障害 // 異端 // 思春期 // 労働者 // 彫像 // マントルピース // 幻覚 // 図書館 //

 

● 私の評価

 

4.5

 

◆ 作品情報

 

□ タイトル

・シドニー・ホールの失踪

□ ジャンル

・サスペンス

□ 製作年

・2017年

□ 制作国

・アメリカ

□ 収録時間

・119分

□ 音声仕様

・英 / 日

 

□ 監督

・ショーン・クリステンセン

 

□ キャスト

 

シドニー・ホール:ローガン・ラーマン  メロディーのボーイフレンド、後に夫

 

メロディ・ジェイムソン:エル・ファニング  シドニーのガールフレンドその後の妻

 

ベロリア・ホール:ミシェル・モナハン  シドニーの母親、ジェラルドの妻

 

サーチャー/フランシス・ビショップ:カイル・チャンドラー

 

ブレット・ニューポート:ブレイク・ジェンナー  シドニーの学友

 

ハロルド:ネイサン・レーン  シドニーの文学エージェント、アレクサンドラの父親

 

アレクサンドラ:マーガレット・クォーリー  シドニーと関係があるハロルドの娘

 

デュアン・ジョーンズ:ヤヒヤ・アブドゥル・マティーンII  シドニーの英語教師

 

ヨハン・ティデマンド:ティム・ブレイク・ネルソン  彫刻家シドニーの友人

 

ジーナ:ジャニーナ・ガヴァンカル  シドニーのパーソナルアシスタント

 

ジェラルド・ホール:ダレンペティ  シドニーの父、ベロリアの夫、

 

デビッド・バウアー:アレックス・カルポフスキー

本気の楽天モバイル

このサイトはWordPressで作成しています。


◇ WordPressテーマは「「Diver」」です。

◇ レンタルサーバーは「mixhost(ミックスホスト)」です。

ありがとうございました。
TOPページへ戻る

おすすめの記事