
● 映画 モリーズ・ゲーム モーグル選手からポーカールーム経営へ
◆ モリーズ・ゲーム 予告編 動画
◆ 映画 モリーズ・ゲーム あらすじ
モーグル選手のモリー・ブルームは、五輪出場のかかった
大会中の事故で大怪我を負ってしまいます。
アスリートへの道を断たれたモリーは以前から考えていたことが有ります。
それはロースクールへの進学です。
でもその前に1年間の休暇を取ってロサンゼルスにやって来ました。
そこで勤め先のボスからアンダーグラウンドの
ポーカーゲームの運営アシスタントを頼まれるんです。
そこで彼女が見たのはセレブ達が巨額の金を掛けて
興じているポーカー・ゲームです。
彼女の隠れていた才能が開花する一瞬です。
やがてボスから離れて、モリーズ・ルームを開きます。
そして拠点をニューヨークに移し、順調に伸びて行っていましたが、
10年後にFBIに逮捕されてしまいます。
その後のモリーはどうなるのか。
有罪か?無罪か?
◆ 映画 モリーズ・ゲーム ネタバレ感想
物凄く面白いです。この映画は伝記映画です。
主演の女優ジェシカ・チャスティンがいいですね。
子供のころから父親に厳しいトレーニングを課せられ、
それをこなしているモリー・ブルーム。
彼女はスキー競技の中のモーグルの選手なんです。
やがて北米3位となり、いよいよ五輪出場の選考を兼ねる
大会に優勝候補として出場します。
だが試合中に彼女に不運なアクシデントが起きてしまうんです。
それは競技中に選手がコースを分かりやすくするために、
大会の係員が松の小枝の先を切ったものを
コースに撒いているんです。
モリーが順調に滑ってきてジャンプの踏み切り箇所直前で
凍った松の枝先がビンディングにぶつかります。
スキー板が外れる状態でジャンプしたんです。
踏み切ったと同時に板が外れ大きく宙に飛び出したモリーは
激しく雪面にたたきつけられます。
この競技事故の怪我によりモリーのアスリート人生は閉ざされます。
この後かねてからの目標であったロースクールを目指しますが、
それまでの1年間をロサンゼルスで過ごすことにします。
そこでバイト先のボスからアンダーグラウンドの
ポーカー・ゲームの運営を手伝ってくれ、
と言われ、報酬の良さに引き受けます。
そこでモリーが見たのはハリウッドスターや有名スポーツ選手、
大企業の経営者などが法外な掛け金でポーカーに興じているんです。
そこでアンダーグラウンドのポーカー・ルーム経営のノウハウを身につけます。
数年後にボスからある事で首にされます。
そこで密かに考えていたプランを実行に移します。
モリーズ・ルームの開設です。
そこでセレブ達に彼女の名前と顔を売り、
やがてニューヨークに拠点を移します。
彼女の持って生まれた才覚で順調にゲーム・ルームは伸びていきます。
でも彼女はこれまで何度も男達から妨害を受けているんですね。
それは客が男性であるためについて回るものですが。
モリーが魅力的な女性であるため、客からの誘い、
セクハラなど男女の間にある問題が色々あるんですね。
モリーは全てに対して、相手の男性には紳士的にというか、
淑女的にというべきか上手くいなしています。
この時にはモリーズ・ルームのスタッフは
信頼のおける女性のみでやっているんです。
だがすべての客が本物のセレブだったら良いのですが、
中にはセレブもどきな奴がいるんですね。
大きく負けが込んで支払いをしない客が出てくるんです。
それとか、いかさまをやっている奴も見つけます。
そんなセレブもどきな奴らへの対応もしっかりやっていきます。
だがタレコミが有ったのか2012年、
突然FBIが大挙して踏み込んできてポーカー・ゲーム・ルームは閉鎖、
400万ドルの全財産は没収、
その上没収された400万ドル分の税金まで請求されてしまうんです。
その後、彼女は2014年に"モリーズ・ゲーム"という本を出版します。
しかしまたFBIがやってきて逮捕されてしまいます。
容疑は違法賭博の運営です。
彼女はこの2年間何もやっていない、誤解です。
というのですが「合衆国対モリー・ブルーム」と
書かれた令状を見せられて、抵抗できないことを悟ります。
彼女は裁判対策で弁護士を雇うにも、
全部断られてしまうんです。
最後にチャーリー・ジャフィーに弁護を頼みます。
でも彼はモリーの裁判は自分に合っていないと断るんですが、
モリーと話しているうちに彼女の内面に秘めた真実に
気が付き彼女の弁護を引き受けます。
この時点で大きな疑問が有るんですね。
ポーカー・ルーム経営をやめて2年も経ているモリーを
なぜFBIが逮捕する?
FBIは何か別の目的を持っているのか?
このまま有罪確定だと3年半の懲役。
モリーはどうなるのか。
この映画は本当に面白いですよ。
最後までキッチリ観てください。
きっとモリーを好きになる自分に気が付くでしょう。
◆ 映画 モリーズ・ゲーム の考察
子供のころから心理学教授の父親に
厳しく指導されてきたモーグル競技のアスリートのモリー。
北米3位の実績を持って臨んだ五輪出場選考を兼ねた
大会の競技中の事故で大怪我を負い、
アスリートの道を閉ざされたんです。
怪我から回復したモリーはその後波乱の人生を歩みだします。
それまでの自分が想像もしていなかったことですね。
この映画は男世界に女性が一人で自分の才覚のみで
立ち向かい成功をおさめます。
しかし誰かのタレコミで(私の考えです)FBIに踏み込まれて、
財産全部没収。
モリーは、その2年後に回顧録「モリーズ・ゲーム」を出版します。
それからしばらくしてFBIに違法賭博の運営容疑で逮捕されるんです。
これは明らかにFBIはモリーと司法取引を餌にポーカー・ゲームに
参加していた客の実名を聞き出そうとしているんですよね。
モリーの出版した回顧録には客の実名は載せていないんです。
モリーの弁護を引き受けた弁護士チャーリー・ジャフィーは
モリーのパソコンから提供された情報でそれらを全部知っているんです。
何百というセレブの客の名がハードディスクに残っているんです。
その名を出すよりも有罪を選ぶモリーなんです。
裁判の始まりで裁判官に
私は有罪です
というんです。
そのあとの弁護士、検察側、裁判官のやり取りが素晴らしいです。
私はモリーという人間が素晴らしいと思います。
この様な人間になりたいと思います。
モリーは女性で私は男ですが。
この映画を観て本当に良かった。
この記事で関連する言葉
ビンディング
モーグル
ポーカー
◆ 私の評価
◆ 作品情報
□ タイトル
・モリーズ・ゲーム
□ ジャンル
・サスペンス
□ 製作年
・2017年
□ 制作国
・アメリカ
□ 収録時間
・140分
□ 音声仕様
・英 / 日
□ 監督
・アーロン・ソーキン
□ キャスト
モリー・ブルーム:ジェシカ・チャステイン
チャーリー・ジャフィー:イドリス・エルバ
ラリー・ブルーム:ケビン・コスナー
プレイヤーX:マイケル・セラ
ブラッド:ブライアン・ダーシー・ジェームズ
ダグラス・ダウニー:クリス・オダウド
ハリソン・ウェルストーン:J・C・マッケンジー
ハーラン・シャープ:ビル・キャンプ
フォックスマン判事:グラハム・グリーン
ディーン・キース:ジェレミー・ストロング