● ザ・ミスト サスペンス映画で描く家族愛と絆
◆ ザ・ミスト 予告編 動画
◆ 映画 ザ・ミスト あらすじ
サラは11歳の女の子です。
アパートの2階に住んでいます。
彼女は幼少期の病気が原因で隔離部屋から出られないんです。
ある日パリで大地震が起きます。幸いサラは無事です。
でも2次災害で濃霧が発生したんです。
父親のマチューは外へ様子を見に出かけます。
そして発生した濃霧に遭遇してしまうんです。
マチューはこの濃霧は危険なものだと気付くんです。
吸った人は死ぬ殺人ミストです。
そしてその濃霧は川のように道路をたどって押し寄せてきます。
水かさが増すように濃霧がかさを増してきます。
彼はサラと妻のアナのもとへ駆け出します。
サラの隔離部屋はカプセル構造で気密性があります。
サラをそこにおいて、マチューとアナは
最上階の知人の部屋に避難します。
無事避難したものの、アパートは停電してしまいます。
サラのいる医療カプセルは停電時にはバッテリーに切り替わります。
しかしバッテリー切れまで残された時間がわずかです。
バッテリーが切れるとサラは生存できなくなります。
夫婦は頑張ります。
サラの生存のためにバッテリーの交換をしようと決めます。
しかしそこに行くには殺人ミストが充満しています。
さあサラはどうなるのか、夫婦はどうするのか・・・。
◆ 映画 ザ・ミスト ネタバレ感想
結構面白くて見入りました。
サラは病気で医療カプセル内でしか生きられないんです。
父親のマチューは娘が外の世界で生きられる
効果的な治療法をずっと探し求めているんです。
母親のアナは、そんな夫とぶつかってしまいます。
そのような時にパリで結構大きな地震が起きます。
でも建物が崩壊するような大惨事になるほどでもなかったんです。
自分たちが住んでいるアパートには影響がなく安心していました。
しばらくすると外が少しざわついているんです。
マチューは様子を見に外へ出ます。
確認のため少し歩いていくと
血相を変えて逃げてくる人たちに出会いました。
その訳も分からないので大通りに出ました。
すると地下から煙状の物が湧いて出てきてるんです。
そして前方を見るとビルを埋め尽くさんばかりの
大量の濃霧が押し寄せてきています。
それに押されるように人々が逃げまどっています。
逃げ遅れて濃霧に飲み込まれた人たちは道路に倒れています。
マチューはこの濃霧は危険だと判断します。
まるで火山が爆発した後に発生した
火砕流が向かって来るような映像です。
背後に迫ってくる濃霧に追い付かれないように必死に家を目指します。
アパートの自宅に帰ってきて妻のアナに、
この上の知人の部屋に逃げようと言います。
娘のサラはこのままこの医療カプセルに
留まっているほうが安全だと判断します。
濃霧に対しては、まるでシェルターの様な物です。
階段を這い上ってくる濃霧を振り切る様に、
上の階の知人宅に逃げ込んでいきます。
ここは老夫婦2人暮らしでとっても気のいいお二人なんです。
這い上ってきた濃霧も床ぎりぎりで止まった模様です。
取り敢えず濃霧がその部屋にも押し寄せてくる危機か
ら脱したと一息つきます。
マチューは屋上に上がり周囲を見渡します。
まるで道路が川になったかのように、
濃霧に埋め尽くされています。
あたかも濃霧の海にポツポツと姿を見せるビル。
そのように言ったほうが良いかも知れません。
その海の底になる道路上の状況は全く見えないし、不明です。
自分たちのいる建物からどこへも行けません。
情報も全くな良いんです。
そしてアパートが停電になってしまいました。
サラのいる医療カプセルは
電気が無ければすべての機能が停止します。
停電後はバッテリーに切り替わるようにはなっています。
しかしバッテリーは永遠には作動しません。
バッテリー切れまでに予備バッテリーに
交換しないとサラは死んでしまいます。
マチューはこの濃霧は吸わなければ
触れても大丈夫であると確信します。
サラのいる所にはこのままではいけない。
どうするのか。酸素を吸引しながら行けば可能だ。
そこで父親は死をかけて酸素ボンベの入手に向けて行動を始めます。
上手くいっても一時しのぎにしかならないですよね。
そこでマチューとアナはサラにとって、
もっと安全な状況を作ることを決心します。
その方法を実行に移すために2人は困難と危険に挑んでいきます。
でもやっぱりあるんです。突然の悲しみが。
家族との永遠の別れ。
最後は、えっ、と思いました。
でも、親が子を思う気持ちを痛いほど感じさせてくれる映画です。
面白いです。
◆ 映画 ザ・ミスト 考察
この映画は、致死性の濃霧が何故、
どのようにして発生したのか?等の説明は一切ありません。
ただ地震が起きた後発生しているので、
それが発生の要因なんだと思わせていますが。
でも地震大国の日本人にとって、
地震と殺人濃霧には因果関係なんてないでしょう、
と突っ込みを入れたくなります。
が、それは置いといて、
登場人物も少なくて、ハリウッド映画のような
大規模な破壊やアクションがある訳でもありません。
かなり低予算で製作しているなと思います。
でも手抜きをしているわけではないんですね。
テーマは家族愛、家族の絆なんですね。
カプセルの中でしか生きられない娘。
父親がその娘を何とか外の世界で暮らせるようにしてやりたい。
その思いで行動しているのが映画の始まりです。
この娘がまた純粋なんですね。
優しくて、いい性格なんですよ。
だから観ていていつの間のかこの娘を助けてあげたい、
と感情移入しちゃいました。
ラストは、オイオイこの後どうなるんだよって思いました。
親子の入れ替わりというんですかね。
それにしても母親の我が子に対する絶対的な深い愛。
こんな時代の日本なので特にそれを感じました。
◆ 私の評価
◆ 作品情報
□ タイトル
・ザ・ミスト
□ ジャンル
・サスペンス
□ 製作年
・2018年
□ 制作国
・フランス
□ 収録時間
・89分
□ 音声仕様
・仏 / 日
□ 監督
・ダニエル・ロビィ
□ キャスト
マチュー:ロマン・デュリス
アナ:オルガ・キュリレンコ
サラ:ファンティーヌ・アルドゥアン
コレット:アンナ・ゲイラー
リュシアン:ミシェル・ロバン
ノエ:ラファエル・グレナシア