● 映画 search/サーチ 最後に待っているものは?
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◆ search/サーチ 予告編 動画
◆ 映画 search/サーチ あらすじ
マーゴット:16歳女子高生
デビッド:マーゴットの父
パメラ:マーゴットの母
ローズマリー・ヴィック:捜査を担当する刑事
ピーター:マーゴットの叔父、デビッドの弟
この映画は全てパソコンモニター画面で表現している。
16歳の女子高生マーゴットが突然失踪した。
父親のデビッドは彼女の友達や心当たりを、
くまなく探していくが痕跡すらつかめない。
デビッドは警察に失踪届を出し、警察の捜査が始まる。
だが、家出なのか誘拐事件なのか未だ判然としないのだ。
事件を担当した女性刑事のローズマリーは家出だと強くデビッドに言う。
しかしデビッドは家出説には納得しない。
デビッドはマーゴットのパソコンにログインをし、
インスタグラム、フェイスブック、ツイッターに侵入を試みるが、
パスワードに阻まれる。
それを何とかクリアしてたどり着いた先には、
デビッドの全く知らない一面を持つマーゴットがいた。
この先マーゴットは見つかるのか、
彼女の生死は?・・・。
◆ 映画 search/サーチ ネタバレ感想のネタバラシなし
この映画は全力でお勧めします。
本当に面白いですよ。
ただこの映画は結果を知ってしまうと興味が半減してしまいます。
そのためネタバレ感想ですが、ネタバラシは無しです。
私は初めてですね。この映画は全編が
パソコンモニター画面上で進められる作品です。
ショートメールのやり取りからSNSに残っている情報の調査、
残されている映像や画像。
これら全部がこの作品の柱を構成しています。
デビッドは妻パメラを癌で亡くし、
一人娘のマーゴットを男手一つで育てています。
その娘も16歳の女子高生に成長しています。
口うるさく自分に係わってくる父を鬱陶しく感じているマーゴット。
そんなある日マーゴットはFaceTimeで今夜は帰りが遅くなるか、
もしかすると帰れないかも、と連絡する。
理由は友達の家で勉強会をするのだという。
しかしそれを最後に連絡が取れなくなってしまった。
そこから父親のデビッドが娘のパソコンに取り付き、
Instagram、Facebook、Twitterといった
SNSに残されているマーゴットの情報を調査していく。
この作品の一つの面白い点は、父親がパソコンを苦も無く扱い、
パスワードでブロックされているSNSなどを
いとも簡単に解除して侵入できるスキルを持っていることです。
それをアジア系の父親が進めていくんです。
欧米の白人系の人たちは、アジア系の人は頭が良いと感じている、
という話がありますが、それをそのまま表しているように感じました。
話の進行もテンポよく、画面のところどころに散りばめてあるヒント。
その時には全くこの事件には関係していない物や話し、
と思っていたもの、あるいは見逃しているかも。
そんな何気ない物たちが後に、
この事件の根幹に迫る意味を持つようになっているんです。
観ている最中に集中が切れて、つい見逃している場面、
あるいは記憶に残っていない話しが
重要な意味を持ってくるかもしれません。
この映画はそんな伏線が色々と散りばめられています。
そして後程その伏線の持つ重要な意味がサラッと現れてきます。
伏線が回収されていくんですね。
その時々に、あっ、なるほど。
あれがこんなことに意味を持っていたんだ、と気づかせてくれます。
その面白さはこの映画の最大の魅力でもありますね。
いったん結末になったと思わせて、
その時に少しざわつく物語の進行です。
でもそのざわつきが次のとんでもない結末への入り口なんですね。
本当に面白いですよ、この映画は。
最後の最後まで気を抜かないで
しっかり見続けることをお勧めします。
ラストの結末で一緒に微笑みましょう。
それから日本語吹き替えで観ることをお勧めします。
画面の中の重要な情報が多いので字幕スーパーだと
見逃すことが多くなってしまうかもしれません。
◆ 映画 search/サーチ の考察
全編がパソコンのモニター画面に表れて展開していく、
という斬新な映画です。
Instagram、Facebook、Twitterといった
SNS画面を駆使して出来上がっています。
面白いのは父親がSNSなどで連絡を取るときに、
いったん打ち込んだ文章を削除し、
また別の文章を打ち込んでいく所が何度もあります。
これでその時の揺れ動く精神、気持ちが
観ている側にダイレクトに伝わってきます。
こんな表現法も有りだと強く感じました。
また主演がアジア系の役者ジョン・チョーで、
この俳優の演技が凄くいいんですね。
16歳の女子高生の愛娘の失踪事件を追っていく父親。
係わる人たち。担当刑事。皆それぞれが苦悩を抱いて、
そして家族を守ろうとしています。
家族愛、親子愛。それがこの映画の持つテーマなんですね。
その親子の愛を強く進めていくために、
後戻りできない犯してしまった罪。
そんなことを強く感じさせてくれました。
でも最後は清涼感が溢れてくる結末です。
この映画は人に薦めたいですね。
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◆ 私の評価
◆ 作品情報
□ タイトル
・search/サーチ
□ ジャンル
・サスペンス
□ 製作年
・2018年
□ 制作国
・アメリカ
□ 収録時間
・102分
□ 音声仕様
・英/日
□ 監督
・アニーシュ・チャガンティ
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□ キャスト
デビッド・キム:ジョン・チョー
ローズマリー・ヴィック刑事:デブラ・メッシング
マーゴット・キム:ミシェル・ラー
パメラ・ナム・キム:サラ・ソーン
ピーター・キム:ジョセフ・リー
ランディ・カートフ:リック・サラビア
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