● 映画 バッド・ジーニアス 危険な天才たち 緊張感たっぷり
◆ 映画 バッド・ジーニアス 危険な天才たち 予告編 動画
● バッド・ジーニアス 危険な天才たち のあらすじ
高校生たちが次々とカンニング手法を編み出して、
ついには、アメリカの大学に留学するための世界中で行われている
大学統一入試のSTICというものに臨み、それを大量の受験生に受けさせて、
合格させるという舞台を作り出し、挑戦していくのです。
当然受験生からは料金を取り、それは大きな額となる予定です。
しかしその試験会場はかなり厳しいセキュリティが施してあるんです。
それをかいくぐって実行する計画です。
さあ、どうなっていくのでしょうか。
● 映画 バッド・ジーニアス 危険な天才たち のネタバレ感想
面白いです。かなりのもんですよ。
一人の天才少女(名前はリン)が、かなりの進学校に
特待奨学生として入学します。
でも最初の面接を見ていると、かなりお金に
シビアな考えを持っているように感じましたね。
この少女は離婚経験のある父親ひとりに育てられているんです。
お金を沢山かけて高校生活できるような境遇ではないんです。
それから見てもお金に関してシビアな感覚を持っていても当然でしょう。
そんな少女が高校へ入学してから最初にできた女友達が、
親が印刷所を経営していて裕福なんだけど、勉強が大の苦手なんです。
その女友達(名前はグレース)はリンが天才的に頭が良いのを知ると、
自分に勉強を教えてくれと頼みこむんです。
リンも仕方なくグレースに教え始めます。
そして教室で試験の時、問題が解けなくて苦しんでる
グレースにリンが消しゴムに答えを書いて渡します。
それが初めてのカンニングなんですよ。
その時の女子高生リンにとってはそれが最大の悪事でした。
でも周りがリンを放ってはくれません。
グレースの恋人で御曹司バット。
このバットがまた大の勉強嫌い。当然成績も悪いんですね。
そしてもう一人、母子家庭で母親が
クリーニング店を経営している苦学生のバンク。
このバンクがリンと同じように天才なんです。
この4人が出会ってから、出来の悪いチームのグレースたちが
他の生徒にお金を取ってカンニングすることをリンに持ち掛けます。
渋りながらもお金の計算をして自分に入ってくる金額に
魅入られてしまったようにカンニングに浸かっていきます。
この時点からは、なかなか後戻りが出来なくなってきます。
結構大きな金額の金が入ってくるのですから。
そんなことを続けているうちに、リンの中で
カンニングに対しての罪悪感は薄れてしまうんです。
そして最後に大博打に臨んでいくんですね。
この元ネタは実際に2014年に中国と韓国の
多数の学生で行われた事件なんですね。
それを題材にして作られた映画なんですが、
全編に漂う心地よい緊迫感。
ここぞという時のスリル。
まるでスパイアクションのようです。
結構のめり込んで見てしまいましたよ。
このリンを演じている女優さんは、演技が初めてということなんですね。
それを知ってかなり驚きました。良い演技をしていますよ。
グレースを演じる女優さんは結構可愛いですね。
また俳優たちがイケメンだらけ。
タイ映画も良いもんです。
最後にリンが面談を受ける場面があるんですが、
それは将来先生になる意思を問われてるところです。
そこでリンが言っています。
正直に言います。過去には悪いこともたくさんしてしまいました。
でもそれは、自分や人の教訓にします
また、最後にバンクが悪魔の囁きのごとく、
リンに大金を稼ぐ悪事を持ち掛けます。
その時の彼の言葉が
これからどれくらい稼げるか、ということだ
リンが小さな声で言います。
大金なんて意味ないのに、今の私にはね!
そして本当の最後にリンの父親がリンに言いました。
大丈夫だ、一緒に乗り越えればいいさ。笑ってみろ!
本当に面白い映画でした。
● 映画 バッド・ジーニアス 危険な天才たち を見た考察
スパイアクションのような緊張感とスリル。
格差社会を表しているような4人の高校生たち。
片親の貧しい天才2人、裕福な親を持つ2人の凡人。
そして天才2人の持つ能力と凡人2人の荒稼ぎのテクニック。
これをら持ち寄ってやろうとしている危険で脆さを持った計画。
一分一秒も誤差なく進めなくては、破綻する。
そこに流れる緊迫感。ホラー映画のように
心臓を止めさせるような吃驚する場面はありません。
非常にスタイリッシュな映画ですね。
最後にお金よりも、もっと大事な物がある。
それを追い、人生を送りたい。
そんな思いがリンから伝わってきました。
私もそうでありたいです。
あっ、それからタイはやっぱり仏教国だなと思いました。
なぜかと言うと、リンたちが先生の部屋に入るときは、
顔の前で手を合わせて入っていくんですね。
日本ならお辞儀をして入っていくところなんですが。
ふとそんなことを思いました。
この下にタイの仏教についてのリンクを貼っています。
興味のある方はどうぞご覧ください。
● 私の評価
● 作品情報
□ タイトル
・バッド・ジーニアス 危険な天才たち
□ ジャンル
・サスペンス
□ 製作年
・2017年
□ 制作国
・タイ
□ 収録時間
・130分
□ 音声仕様
・タイ / 日
□ 監督
・ナタウット・プーンピリヤ
□ キャスト
リン:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
バンク:チャーノン・サンティナトーンクン
パット:ティーラドン・スパパンピンヨー
グレース:イッサヤー・ホースワン
リンの父:タネート・ワラークンヌクロ
パットの父:サハジャック・ブーンタナキット