● キューブ・ホワイト 前半と後半はかなり印象が違う
◆ 映画 キューブ・ホワイト 予告編 動画
● 映画 キューブ・ホワイト のあらすじ
女が倒れている。気を失っているようだ。
やがて意識が回復してくる。そして周りを見る。
そこは真っ白な立方体の部屋。
なぜ自分がそこにいるのかまるで分らない。
だが少しずつ死の仕掛けが襲って来るのだ。絶叫に次ぐ絶叫。
女を問い詰める謎の声。生きてその部屋を出られるのだろうか。
しかしそれはこの物語の本筋ではないのだ。
その女より5日前には男が同じその部屋の閉じ込められて
死の仕掛けと戦っていたのだ。
結末はどうなっていくのか。
● 映画 キューブ・ホワイト ネタバレ感想
はじめはまあこんな物だよな、と思いながら見ていたんですよ。
でも途中から私が思っていたストーリーとは違ってくるんです。
イギリス政府軍と反政府軍との戦いなんです。
面白いですよ。
映画の始まりはいつものキューブ映画と同じような感じです。
気を失っている女がいて、やがて意識が戻り自分が
真っ白な立方体の部屋に閉じ込められていると、気付くんです。
ドアがない部屋。もう不気味さが漂っています。
この部屋にはいろんな危険な仕掛けが有るんですよ。
それを一つずつ味わっていきます。
でもこんなもの味わいたくないですよね。
でもそのまま進むんではないんですよ、この映画は。
実はその5日前には男がその部屋に閉じ込められていたんですよ。
そして女の時とは別の危険な仕掛けが色々あるんですよ。
まあ結構グロい場面も有ります。
私が一番グロいなあと感じた場面は
別の女が自分の手の薬指と小指を食いちぎり、
有ろうことかそれを食い始めるんです。
おいおい、そこまでやらなくっても良いんじゃないの~。
と突っ込んでおきましたよ。
そして話が進むにつれ少しずつ分かってくることが有るんですね。
そこはイギリス政府の施設で、強い兵士を作る薬品を開発しているんです。
そして女を閉じ込めていた立方体の白い部屋の目的は、
判断料を奪うことだったんです。
そらねえ、突然室温が33℃で湿度目一杯上げて、
かと思うと今度はマイナス15℃の世界。
天井からは塩酸が滴り落ちてくる、床には電流が流されて、
そうかと思うとガスが充満してくる。
そんなんでまともな状態でいられる訳がないっしょ。
でもね、途中からその立方体の部屋の中よりも、
外の方で色んな事が起こってくるんですよ。
ここからこの研究所の責任者である女性のエレノア・クライスラー博士と、
周りの助手や男の研究者との間で、葛藤が始まっちゃうんですね。
それまでにも幾分その兆候があったんですけどね。
そんなところへ反政府軍が・・・。
この物語のバックには、腐敗したイギリス政府軍と、
国民がみんな平等に豊かに暮らすことを目的とした
反政府軍との戦いが有るんですね。
反政府軍を率いている将軍は、昔兄弟二人でイギリスに
移民としてやってきてるんですね。
最後にこの将軍の言葉が、なんか心に突き刺さってきましたよ。
反政府軍の将軍の言葉
"気付かないうちに、この国は寛大さを失ったようだ。
以前は、偉大な国だった"
"この国に、以前の輝きを取り戻す戦争なら、戦って死ぬ価値がある。
少なくとも、みんなそう信じている。
戦いが終わった時に、残るのは勝者ではない、生存者だけだ"
この言葉がこの映画の格調を上げているんだなあ、と思っちゃいました。
見て損はない映画ですよ。
● 映画 キューブ・ホワイト の考察
なんか今のイギリスをかなり皮肉っぽく表しているなあと、感じました。
18世紀から19世紀にかけて偉大な産業革命を起こし、蒸気船や、鉄道を発明し
蒸気機関の汽車、いわゆる蒸気機関車を作り出して、世界に広めた国が
今や時速200Kmの列車も自国で作れず、大量に日本に発注していますよね。
もし産業革命に興味があればこの下にリンクを貼っておきます。
ウィキペディアです。
この映画 キューブ・ホワイトを見終わった後、
何故かそんなことを思ってしまいました。
● 私の評価
● 作品情報
□ タイトル
・キューブ・ホワイト
□ ジャンル
・サスペンス
□ 製作年
・2018年
□ 制作国
・イギリス
□ 収録時間
・89分
□ 音声仕様
・英 / 日
□ 監督
・ポール・ラシッド
□ キャスト
エレノア・クライスラー博士:ショーナ・マクドナルド
ダラン/ザカリアン将軍:オデッド・フェール
エドガー博士:ニコラス・ファレル
ルース:アムリタ・アチャリア
サンドラ博士:シャロン・モーン