映画:特捜部Q カルテ番号64 の感想 この面白いサスペンスも今回で最後?

● 映画:特捜部Q カルテ番号64 ミステリー・サスペンスですね

◆ 映画:特捜部Q カルテ番号64 予告編 動画

 

 

● 映画:特捜部Q カルテ番号64 のあらすじ

 

あるアパートの壁の中から、ミイラ化した死体が3体も出てくるんですね。

なんとそのミイラ化した死体は椅子に座った状態で

丸テーブルを囲むように置かれていたんですよ。

 

なんとも不気味ですね。

 

その捜査をやることになったのがコペンハーゲン警察の

窓際的部署の「特捜部Q」なんです。

 

この部署は過去の未解決事件を専門に扱っているんですよ。

 

 

そして、捜査を進めるうちにどんどん医者の世界や

政府の闇の部分に向かってしまうんですよ。

 

そんな、なんとも難しい相手にに向かっていく

「特捜部Q」のメンバーの活躍が素晴らしいですよ。

 

● 映画:特捜部Q カルテ番号64 のネタバレ感想

 

見終わった時の感想は、

見てよかった、

面白かった、です。

 

俳優さん、女優さん達がかなり良いサスペンス映画にしてくれています。

 

 

この映画は「特捜部Q」シリーズの第4作目です。

興行収入がデンマーク史上歴代第1位なんですね。

 

そんなことを先に知ってからDVDレンタルしました。

 

北欧デンマークの暗く陰鬱な冬に起こった約50年ほど前の

一人の少女が物語の柱なんですね。

 

本当に可愛い女の子を、まず父親が見放してしまうんですね。

 

 

現代の日本でも親が子を死に至らしめる、という

悲しい事件が良く報道されていますよね。

 

話が横道にそれちゃいました。

 

デンマークのその少女は親が見放した結果、

陸から離れたスプロー島の女子収容所に入れられてしまうんですね。

 

 

ここからがその後の事件のきっかけになっていくんです。

 

その少女(名前はニーデ)は恋人の子を妊娠しているんですね。

それを無理矢理、堕胎されてその上、強制不妊手術までされてしまって。

 

もうボロボロになっていっちゃうんです。

 

 

そのころから私がその少女に感情移入していって、

医者、看護師、同じように収容されている

ある女子に嫌悪感を持っちゃいましたよ。

 

 

寄ってたかってニーデがいじめられちゃいます。

 

でも、ある日そんなスプロー島の女子収容所が閉鎖されて、

収容されていた女子たちはみな解放されるんです。

 

これはデンマーク政府の方針が変わったから。

もう愕然としてしまいますね。

 

この島の女子収容所での事実は政府の福祉政策の一環です。

 

政府方針は

質の劣るものは出産を禁ずる

--K・K・スタインケ

 

 

 

質の劣るものとは

精神障害者、反社会的人間、性的倒錯者、依存症者などである

--JH・ルーンバック医師

 

 

 

なんとデンマークでは、1934年から1967年までに、

11,000人以上の女性が強制不妊手術を受けてしまったんです。

 

 

そんな中で起こった今回の事件なんです。

 

この辺りまでは北欧の雪の舞う冬の空のように陰鬱で暗~いんです。

 

 

でも「特捜部Q」の刑事たちが頑張って

一番悪い奴らをだんだんあぶりだしていくんです。

 

少しずつ映画の中でも雰囲気が明るくなってくるんですよ。

 

 

解決に少し近づいた時、「特捜部Q」の刑事カールが犯人に言うんです。

"俺はあんたを逮捕しない"

 

そして犯人が言うんです

"恋人と過ごした12年間が一番幸せだった"

 

その時、刑事のカールがいう一言が

本当に暗~い私の心を明るくしてくれたんです。

 

その言葉は

"神に見捨てられ、

政府に裏切られても、

愛が勝つのか"

 

ジ~ンときましたよ。

 

このサスペンス映画を見てよかったと思った瞬間でした。

 

 

その後には、この女子収容所で女子に暴行した医師たちだけでなく、

そんな福祉政策の名を借りた犯罪を続けていたデンマーク政府組織の

あらゆる階級のメンバーが捕らえられていくんですよ。

 

一番最後の方で犯人の女性が亡くなった恋人の遺灰を船から海に撒く時に

今の女性と約50年前の少女の姿が交互にラップした映像が流れてくるんです。

 

またその時の少女の顔が物凄く幸せそうな表情で、

私もつい救われた気持ちになり微笑んでいました。

 

この女優さん、こんなに可愛かったんだ。

 

 

ずっしりと心に残る良い映画でした。

面白かったと言うべきですね。

 

● 映画:特捜部Q カルテ番号64 の考察

 

デンマークにおいて強制不妊手術が1967年まで有った

ということに、ものすごく驚いていますね。

 

 

そのころ日本では1964年にアジアで初めての東京オリンピックが開催されています。

そしてその時、柔道がオリンピック種目に入ったんですね。

 

そのころに日本人がすごくあこがれだった、北欧のデンマークでこんな犯罪が、

国の福祉政策として行われていたなんて。

 

びっくりと共に悲しくなってきます。他人ごとではないんですね。

 

 

日本でも国民優生法、その後の優生保護法という名のもとで

1996年まである種の人たちに強制的に断種(不妊)手術を行っていたんです。

 

これ以上この呪われた行為に触れたくありませんので、

興味のある方はこの下にリンクを貼っておきますので

そこから一度覗いてみてください。

 

断種に関して ウィキペディア

 

何はともあれ、この「特捜部Q カルテ番号64」という映画を見て、

こんなのがまかり通っている時代に生まれなくてよかったと本気で思いました。

 

 

● 映画:特捜部Q カルテ番号64 の評価

 

私の評価

4.5

 

 

 

● 作品情報

 

□ タイトル

・特捜部Q カルテ番号64

 

□ ジャンル

・サスペンス

 

□ 製作年

・2018年

 

□ 制作国

・デンマーク

 

□ 収録時間

・118分

 

□ 音声仕様

・デンマーク語/日本語

 

□ 監督

・クリストファー・ボー

『獣は月夜に夢を見る』「WARRIOR 孤独なファイター」

 

 

□ キャスト

 

カール:ニコライ・リー・コス

 


 

アサド:ファレス・ファレス

 


 

ローセ:ヨハンネ・ルイズ・シュミット

 


 

マークス:ソーレン・ピルマーク

 


 

ニーデ:ファニー・ボールネダル

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ありがとうございました。
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